テロメアの長さを維持

同じ年齢なのに若く見える人とそうでない人が居る話をしました。生物学的年齢です。生物学的年齢に関わっているものは複数ありますが、細胞の奥深くで深く関わっているものがあります。

染色体の端に存在するDNAの繰り返し配列で『テロメア』と呼ばれるものです。テロメアを発見した分子生物学者はノーベル医学生理学賞を受賞しています。

テロメアは細胞が分裂するごとに短くなっていきます。正常の細胞はおおよそ50回分裂すると分裂を停止します。

これが人の死となります。従って一般的には若い人のテロメアは長く、老いるに従って短くなります。若く見える人のテロメアは老けて見える人のテロメアより長いという研究データもあります。

テロメアは染色体の端に包むようにして染色体を保護しています。従ってテロメアを長く健康に維持できれば健康寿命は延びることになります。

テロメアは基本的には親から受け継がれるもので、両親のテロメアが短いとその子のテロメアも短い傾向にあります。しかし、生活習慣などでテロメアは短くも長くもなることがわかっていますので心配する必要はありません。