ビタミンDの血中濃度

最近、ビタミンDとの関連が強く示唆される疾患は”がん”である報告が増えています。

  • がんを患っている人の血中ビタミンD濃度は低い傾向がある
  • 血中ビタミンD濃度が低いとがんの進行や進展が速い傾向がある
  • 血中ビタミンD濃度を高く保っているとがんの罹患リスクが低くなる

など言われています。

このような結果や傾向に関する公衆衛生疫学分野の科学的文献は多く見られます。ビタミンDのがん抑制効果は確かにあるということです。ビタミンDは適度に日光に当たり、多く含有する食品を食べていれば十分な血中濃度を保てるはずですが、実際は違います。働き盛りの30代の男女の血中ビタミンD濃度を調べたデータがありますが、ほとんどの人が低値であったという報告もあります。

文献によれば理想の血中濃度は30ng/ml以上だそうです。しかし、実際はこの数値に届かない人どころか20ng以下の人も多数います。

残念ながら血中ビタミンD濃度の測定は保険が適用されないので、高価(数千円以上)ですが、一度測定してもらって、低かったらビタミンDサプリメントを服用するといいと思います。

参考のため、ビタミンDを多く含む食品を列挙しますと、鮭、イワシ、アジ、 サンマ、マグロ,これらの缶詰、キノコ類などになります。