糖質について

ここ10年ほどで台頭著しい言葉に ”ロカボ” ”糖質制限”などがあります。
一般の人々がどの程度正確に理解されているか分かりませんが健康な生活を維持するには大変重要なことであることがわかってきました。

糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたものです。食物繊維は人体では消化吸収されませんから栄養素として考慮するする必要がありません。糖質は栄養素の中で唯一血糖値を上昇させる要素です。
血糖値(人間では100mg/dl)は正常範囲に保たれていることが重要です。高すぎると血管に障害をきたし様々な疾患の原因となります。

糖尿病がその代表です。糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などです。血糖値を高くしないためには糖質を摂取しなければよいと言われるようになりました。

なぜでしょうか。

人体はタンパク質と脂肪から糖(ブドウ糖)を産生しているからです。色々な生化学的経路でいわゆる糖新生が行われています。脂肪酸は細胞内でエネルギーとなりたんぱく質のブドウ糖への分解を助けます。すなわち、たんぱく質や脂肪は血糖値を上昇させないでブドウ糖を体内で生産しています。

普通の日常生活を送るには糖質を意識して摂りすぎないことが大切です。
但し、アスリートが激しいトレーニングをするような場合には短時間にブドウ糖の消費が大きいのですぐにエネルギーとなる糖質を摂取する必要が出てきます。
糖質制限食という名称で食事のメニューが多く紹介されています。
自分に合っていると思われるものを是非試してみてください。
まず、2週間から1ヶ月の区切りでやってみて健康的な肥満解消と血糖値の安定化を実感してください。